星詩 忍者ブログ

星詩

『漕ぎ続けること』 漕ぐ楽しさや漕ぐことで出会える素晴らしさを伝えたい。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

全日本SUP選手権大会

11月16(日)神奈川県三浦海岸で行われたSUPの日本選手権に参加させて頂きました。
今年のSUPレースとしては三戦目。
第一戦目はPADOBO グランプリ、第二戦目は茅ヶ崎のウォータマンリーグと一戦一戦に課題を残し、私個人のレースシーズンの最終戦としても気持ちの入った大会となりました。
 
当日は北の風も入りアップ&ダウン混じりの波乗りも楽しめる面白いコース。

スタートは浜からの一斉スタート
去年の全日本でスタート後に沈を連発してしまい、今年こそと意気込んだ気合いのスタートでまたしても沈・・・スタートから前を追いかける展開、左斜め前からの風を受けながら最初の一つ目ブイを目指します。
集団の後方から一人一人冷静に引き波を使いながら前へ。
最初のブイを回った所でなんとか10番手目ぐらいに上がり2つ目のブイを目指す。
真正面からの風となり、前の選手の引き波で時折休ませてもらいながら、一人一人前を目指し、
2つ目のブイを折り返した所で4番手、しかしトップ3は折り返して確認すると100M程離れ遥か遠く・・・ここからは真後ろからの追い風、追い波に乗り気持ちよくボードが滑らせ4位以下と差を広げました。
真後ろからのダウンを気持ちよく滑り3つ目のブイを回る。
今度は右斜めの風に押されながらのダウン。
うねりの角度と合わせ過ぎてしまうとコースから外れてしまうので、波に乗ったら右へ右へとボードを走らせます。
ここもうまく波に乗せることができ前との差を少し縮める事が出来ました。
それでも遥か彼方だけどね・・・

2週目に入り、前半押し気味に上げたペースを少し落ち着かせ一定のペースを保つように心がけます。(上げようと思っても上げれない。)
ペースを保とうとするも中々リズムが悪くなり、2週目最初のブイを目指す所では我慢、我慢の展開。
2週目の折り返しブイを回った所で5番手の吉田選手に追いつかれてしまいました。
内心焦りながらもペースを崩さないように心がけ漕ぎます。
そんな中で並んだ瞬間に吉田選手は「tomoさんに追いつくよ!」と僕に声をかけました。
その言葉に僕は心底、心を震わせられました。

スタートしてから回りは全員敵で一人でレースをしていました。
レース中盤リズムを悪くし後ろから迫ってくる選手達にプレッシャーを感じていました。
そんな中、吉田選手に追いつかれ並んだ時に「tomoさんに追いつくよ!」と一声。
その声を聞いた瞬間、世界が変わりました。
隣に並んでいる吉田選手は敵ではなく共闘し前を追う仲間でした。
この我慢の場面で人に声をかけれる吉田選手に人として選手としての格の違いを思い知らされ、
彼は間違いなく世界を見ている人だと感じました。

「僕が見ている世界はまだ狭いのだと」
吉田選手の一言の力で前に絶対追いつくと言う気持ちを強く持ち、100m程離れた三番手のtomo選手を出し惜しみなく猛追しました。
2つ目ブイを折り返しダウンウィンドウ最高に気持ちよく波になり続けます。
あっという間に三つ目のブイ、右斜めからのダウンもうまく乗り継ぎ前のtomo選手との差が縮まります。
四つ目のブイを回り残るブイは三つ、ひと漕ぎひと漕ぎに気持ちを込めました。
tomo選手との差を20m程の距離になった所で六つ目のブイを回り、最後のブイを目指す。
ここからは中々差をつめられず・・・15m程の距離で最後の7つ目のブイを回る。
少しミスをしてしまい大きく膨らみゴールの浜を目指しラストスパート。
その差は埋める事が出来ずも、なんとか去年よりも一つ上に行く事ができ4位でフィニッシュ。
(レース動画をkazuoTさんが作ってくれました、このレポートと一緒に見てもらえると面わかりやすいかも→https://vimeo.com/112373025 パスワード「twinstars」)

そして今回も素晴らしいHobie Stand Paddleboards のボードを提供頂いているソルティードックの矢沢さん
また会場で沢山の応援をくださったBEACH葉山のみなさん。
いつも応援を頂く全てのみなさんに感謝です。
ありがとうございます!
今年のレースはひとまず終了ですが、海を近くにある日々はず〜と続きます。

    




PR

「te aito」

タヒチでの「TE AITO」レースが終わりそれと共にタヒチでの生活も終わりをむかえました
日本に帰国しこのブログを書きながら、美しいタヒチの日々が今はただただ恋しく自分の体の半分をタヒチに忘れてきたかのようです。


te aitoの結果は28km 2時間58分 総人数の確定が難しいのですがおよそ400名以上の中で、232位。
今年はシニアマスターズ40歳以上のカテゴリーが出来た為、前回出場した時(700名以上)よりも浜に並ぶカヌーは少なめ、しかしそれでも400艇以上のカラフルなカヌーが浜に並びその光景にタヒチとカヌーそこで暮らす人々とのつながりの深さを感じました。


当日のコンディションは、15M/S以上の風と波、ハードなコンディションとなりました。
スタートから前回と同じ様に12:00に一斉スタート!
今回はスタートポジジョンを岬の先に取ろうと思いカヌーをポジションにつけようと思いましたが・・・すでに200艇程のカヌーが並びカヌーを並べるのを断念。
(うねりの角度から最適なポジションでスタートできる)
仕方なくビーナス岬の内側の方いに開いているスペースを見つけカヌーを押し込みセット。

「ヴァーニニ」と言ったようない言っていないような・・・
400艇のカヌーが一斉に飛び出しています。
スタートし集団に巻き込まれない様に出来るだけ前のポジションをキープ、スタートして10分ぐらいはフラット横になが〜くカヌーが並びます。

そこから次第にうねりが入り、波乗りセクション7km。
うまく波を乗り継ぎいい感じにカヌーが走ります。
しかし、タヒチアンはそれを越えて波と一体となりながらぐんぐん進み離されて行く。
10分までは集団の前に位置していましたが、その後は一気に200番以下に・・・
7kmの折り返し付近では波のサイズも風もupしコントロールミスを3回、折り返しの赤い大きなブイを回り、今度は15m/sを越える風とうねりをもろに受けながら500m程次のブイを目指します。
短い距離でしたが凄く集中を要するセクション。
思いのほかコントロールでき、横から来るうねりをうまく捉え漕ぎ進めます。
次のブイを回ると今度はまっこう向かい風!
ここは単純明快に漕力でガシガシ行きます。
このセクションが一番自分らしい漕ぎが出来るところであり、後先考えず勝負。
前の集団、その次の集団と抜く気持ちよさで調子を上げ、順位を大幅に上げた。
ビーナス岬に近づくと風が山に遮られほぼ無風に感じ、折り返しビーナス岬まで快調に漕ぎ進める。


折り返し2週目のダウン、出来る限りここでミス無く集中したい所ですが、
中盤でミスを連発、風波はパワーがありカヌーのコントロールが非常に難しい。
本来はその風波をうまく使いながらリラックスして漕ぎ進める楽しいセクションなのですが、疲れからか集中できず永遠に続くかとも思えるように辛く長かった・・・
なんとか、折り返しのブイを回りそこからはまた、自分らし漕ぎを心がけガシガシ漕ぎ進めます。
皆一様に横に並ぶと必ず競り、僕も一歩も引かず前にでます。
1艇、1艇前にいるカヌーをターゲットにし抜いたらさらに前にと前に前に!

残り4km程のところでラストスパート。
あちらこちらが攣りだし、非常に苦しかった。
それでも前に前に!ゴール渋滞が出来る中に飛び込みゴール!




ゴールした瞬間に自分の力を遥かに越えた存在(自然)とまたその同じ時間をタヒチの人々と漕げる喜びで体と心は本当に満たされていました。
タヒチで漕いだ一漕ぎ一漕ぎが宝物。

レースを振り返り、まだまだ高い壁ではあるけれど、今回はタヒチで戦える手応えを感じました。
課題を一つ最重要をピックするとカヌーでの「波乗り」の技術を向上させる。

前回に比べ格段にV1のコントロールは上達、またスピード(維持)も前回よりも向上しています。

斜めまた横、前からの風波に対してはタヒチアンにも負けていません。
むしろそのセクションでは一気に10人は抜き去ります。

しかし逆に後ろからの追い風、追い波でカヌーコントロールに体力を消耗またはコントロールを制御出来ずにブレーキになってしまう事が多々あり・・・このセクションを得意とする事ができれば100位以内に食い込めsuper aitoに挑戦出来る!

来年に向けしっかりとこの課題をクリアしていきます!




タヒチでは本当に美しい日々を過ごしました。
応援またサポート頂いた皆さまありがとうございます。
「人生は美しい」そう思える自分がいます。

これからも応援よろしくお願い致します。

te aito

いよいよ明日「te aito」レースの日になってしまいました。
それと共にタヒチでの生活も終わりこれで終わりになってしまうのがとても寂しく感じます。

この2週間にまた素晴らしい経験をさせて頂きました。
練習も集中でき体調もばっちりです。

明日は公式に出ていない人も含めると900のカヌーがビーチに並び海を埋め尽くす事になります。

この景色をいつか日本で見る事を夢見て。


タヒチに吹く風はからだを柔らかく包み込んでくれるように優しさを感じます。
明日もまだタヒチにいるんだな。

リンク

フリーエリア