森の音|星詩 忍者ブログ

星詩

『漕ぎ続けること』 漕ぐ楽しさや漕ぐことで出会える素晴らしさを伝えたい。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

森の音

小さい頃よく山で遊んだ。
走り回り、木の枝、棒が一本あれば楽しく。
たき火したり、秘密基地つくったり、
残酷に生き物をもてあそんだり・・・

時折、山に深く入ると不思議な音を聞く事がありました。
その音は近くて、遠くない静かな森の中に響き、リズムを奏でるのです。
『コン、コココン』と誰もいない森の中で鳴り止まない音。
少し怖くなった。

父にそのことを話すと、
『それは山ん神さんたい』と教えてくた。

森林組合に勤め、山の中で仕事をする事が多い父は、その音を良く聞いていたのです。

父が仕事をする山の現場に、連れていってもらえる事が何度かありました。
まず仕事に取りかかる前に山の神様に供物を捧げます。
神様の枝木、お酒、鶏

生きた鶏の首をカマでチョキン、首の無い鶏が走る。
ゼンマイ仕掛けの玩具の螺子が切れるように急に動きが鈍くなり、小刻みに痙攣しやがて動きが止まる。

その当時の感情は思い出すに、可哀想ではなく、面白かった。
子供の好奇心とその奥深さ、今でもはっきりと覚えています。

愛犬モモ(父が車で轢いていなくなっちゃけど・・・)が捕まえて来たウサギをさばいて食べた事もあったな〜

話しはズレましたが・・・
山で働く当時の僕が知る大人達の中では、山の神様は存在していました。

父とその音を一緒に聞いた事がある。
その音が聞こえると父は『お〜い』と一声かける。
すると音はリズムを変えてまた『ココ、コン、コン』
返すは声で『おー』と返す。
するとまたリズムを変えて『コン、コン、コン』

不思議な事もあるもんだが、あれが神さんであるなら良い神さん。
礼を尽くせば、山の神さんは怖いもんでないなと知りました。

で・・・いつも前置きが長くてなのです・・・。
最近、その音に近い感じの素敵な動画を知りました。

こんなキレイなメロディーでは無かったけど・・・
この作り手の方も素晴らしい。
きっと昔、森の音を聞いたんだな。



小さい頃は神様がいて
不思議に夢をかなえてくれた

やさしい気持ちで目覚めた朝は
大人になっても奇蹟は起こるよ

カーテンを開いて静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら、きっと
目に写る全てのことはメッセージ 



やさしさに包まれてたんだな。
僕の中にある宝物、色褪せない無二なり〜
幸せね。

星詩








『Sense of Wonder』












PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

無題

森の音。。。聞いてみたいな。
ちゃんと耳をかたむけてみようと思う。

神様じゃなくてもいい、妖精くらいには会えるかな。

無題

ななこさん
きっと聞こえる。

リンク

フリーエリア